まず、MLBはプロ野球と違い、チーム全体で同じ練習をすることはあまりありません。MLBでは、基本的に練習方法は選手に任されていて、選手が自分に合った練習方法を見つけ、各自で行います。プロ野球の場合は、監督やコーチなどが練習メニューを組み、それに従って投手や野手がまとまって練習をすることがほとんどです。
また、キャンプでの練習もMLBとプロ野球では大きく異なります。投手に関しては、ブルペンでの調整方法に大きな違いがあります。MLBの場合、球数制限を設定して、投げすぎによる故障がないように調整しています。プロ野球では、球数制限などは設定していないケースがほとんどで、選手自身に球数は任せています。選手によっては、100球を超えるような球数を投げる投手もいます。野手に関しては、バッティング練習に大きな違いがあります。MLBでは、フリーバッティングなどは基本的に選手の自主性に任せていて、キャンプ初日からバッティング練習をすることはまずありません。プロ野球では、1日のスイング回数などが設定されていることがほとんどで、キャンプ初日からでもバッティング練習をしている光景を見ることができます。
この他に、練習時、監督やコーチが選手に指導する姿勢も異なります。MLBの監督やコーチは、自分たちから口を出すことは少なく、基本的に選手から助言を求められた時のみアドバイスをします。プロ野球では、監督やコーチが自ら選手に対して「こうしろ」などと命令的な形で指導をします。