アメリカ野球

MLBではトレードやFAが多い

日本のプロ野球ではトレードやFAで移籍する選手が少ないですが、アメリカのMLBでは日本よりも多くなっています。日本のプロ野球よりMLBの方が選手の移籍が激しい理由としては国による選手と球団の関係の考え方の違いも大きいのですが、一番大きな要因は出場選手の枠の違いです。

日本のプロ野球の場合、1軍の試合では育成選手を除いた球団に所属しているすべての選手が出場可能です。一方、MLBの場合は9月1日までメジャーの試合に出られるのは25人、9月1日以降は40人までになっています。このため、MLBではポストシーズンが通過できると予想されるチームでは若手選手や金銭を交換して相手チームの主力選手を手に入れるトレードが非常に多くなっています。

また、MLBでは日本のようにFA宣言を経た選手だけでなく、現球団の契約期間が終わった選手や日本でいういわゆる戦力外通告や自由契約もアメリカではFAと呼称されています。そのため、1度権利を取得すれば契約期間が満了した選手は皆再契約の意思の有無には関わらずFAになるので、日本よりも選手のFAでの流動性が高くなっています。

これは下位チームが主力選手をトレードで放出するメリットにもつながっており、FAで選手の保有権を失う前に選手のトレードを行う事でFAでは手に入らない若い選手や金銭を手に入れる事ができるからです。

このような制度によってMLBは選手のトレードやFAが多いのです。