MLBは日本のプロ野球と比べて、各選手の年俸が高いことで有名です。実際に日米の違いを見てみると、日本における2017年の年俸額のトップはオリックスの金子千尋選手で、金額は5億円です。
一方、MLBにおける2018年の年俸額のトップはエンゼルスのマイク・トラウト選手で、日本円にして約37億7千万円となっています。なんと7倍以上も異なっているのです。これはトップ選手のみならず、全体の平均額でも同じような状況となっています。産経ニュースによると、2015年における日本のプロ野球選手の平均年俸額は、約3,800万円です。しかし、MLBは同年の平均年俸額が約4億6千万円と公表されているのです。日本ではトップ10にランクインするぐらいの年俸額が、アメリカでは平均額になっています。
一体なぜ、日米でここまで年俸額の差が開いているのか、その大きな理由は、プロ野球の経済規模に大きな差があるからです。MLBの総収入は、テレビの放映権料などを含めて1兆900億円程度だと言われています。一方、日本のプロ野球の総収入は1,000億円ぐらいで、アメリカとは10倍以上の開きがあります。またチーム数を見ると、メジャーリーグは全体で30球団あるのに対して、日本は12球団です。このような野球界における規模の格差が、年俸にも大きく反映していると言えるでしょう。